英検の思い出
レキ君のブログに英検の話題があったので、ちょっと英検の思い出話を。
俺は英検の資格を準2級まで持っています。
5級、4級、3級は全て1発で合格したくせに、準2級では3回もつまずきました。
ただ、勉強していなかっただけのことですが。
英検を受け始めたのは中学生の頃のこと。
当時、俺は英語だけ塾に通っていたのですが(それも「友だちの親がやっているから」って理由で)、そこで英検の受験を推進していたのです。
塾自体は小さいもので、受けるとなれば学校で受けなければいけませんでした。
その塾には特に親しい友だちが2人(そのうち1人は女の子でした)通っていました。
俺ら3人は塾に通っていたからなのか、よく英語の成績を競い合っていました。
そのせいか、3人とも英語の成績は抜群によく、それならばってことで英検を3人で受けることにしたのでした。
5級と4級は案の定、楽勝で3人とも1発で合格しました。
しかし、3級ともなれば、面接試験も含まれてくるので難易度も上がります。
男の友だちだけは3級で落ちてしまいました。
そして、それと同時に俺たちには中学校卒業が迫っていました。
もう中学生のうちに英検は受けられません。
そして、俺たちは高校へ進学しました。
俺の地元の中学生は卒業後、大体4つの進路に分けられます。
1つ目は自称進学校の一応、1番成績のいい高校。
とは言っても、並みの学力があれば入れます。
2つ目はそれより学力のレベルが落ちる工業高校。
ここは卒業後は就職を目指す人が行く高校で、資格の取得が主となります。
3つ目はほとんど勉強が出来ない人が行く高校。
この高校へ行く人はほとんどいません。
そして、最後は就職。
大体は最初に挙げた2つの高校へ進学します。
俺たち3人は結構勉強が出来たので、全員1つ目の高校へ行くものと思っていました。
しかし――
「え!?あいつ、○○高校行くの!?」
「そうらしいな」
「△△高校行くためにめっちゃ勉強していたじゃん!」
「何でだろうなー」
そう、女の子の友だちが2つ目の高校へ行くことになったのです。
こうして、2人と1人は進路が分かれてしまいました。
高校進学後はほとんど連絡を取ることもなかったのですが、たまに帰り道で会うので元気にやっているということだけは分かっていました。
そして、時は流れ、英検のシーズンがやってきました。
俺と男の友だちはせっかくなので受験することにしました。
受験の会場は高校で、俺は準2級を、友だちは3級を受けることにしました。
3級まで1発で受かっていた俺は準2級になめてかかり、敗北を喫しました。
友だちは1次試験は通ったものの、面接試験で落とされました。
友だちはそれですっかり萎えてしまい、次の英検はパスしました。
俺はというと、悔しかったのでもう1度受験することに。
そして、高校2度目の英検の日が迫っていました。
相変わらず大した勉強をしていなかった俺は前日になって相当焦っていました。
しかし、英検準2級といえば高校卒業時並の英語力が要求されます。
当日、げっそりしながら会場へ行った俺は1人の知り合いをそこに見ました。
別の高校へ行った女の友だちでした。
「・・・・・・あれ、何してんの!?」
「英検に決まっているでしょ」
「だって、ここうちの高校っしょ!?」
「ここじゃないと、受けられないのよ」
「はー、そうなのかー。久しぶりだなぁ」
「そうだねー。□□(男の友達)は?」
「3級でまた落ちてぐれちゃったよ」
「あ、そうなんだ。準2級って難しいの?」
「むずーいよ。っていうかよく受ける気なったなぁ」
「何か英検の告知見たら懐かしくなっちゃって」
「そっかー。皆で英語の勉強したもんなぁ」
「でも、受けるのはこれが最後だと思う」
「・・・・・・そっか。ま、頑張ろーや」
そして、試験は始まりました。
やっぱり、俺の出来はボロボロでした。
友だちはどうだったのか分かりません。
受験後、いつのまにか教室を後にしていたので。
時は流れ、不合格の通知が来ました。
「もしかしたら、あいつは2次試験受けているのかもなー」とか思いながら、再び英検のシーズンはやってきました。
男の友だちは再びやる気を取り戻し、受験することに。
俺も準2級を取るまではやめない気でいたので、一緒に受けました。
やっぱり、女の子の友だちは来ていませんでした。
友だちは3回目にして見事合格。
俺は1点差で不合格してしまいました。
「次は絶対受かるな!」
「俺も準2級受けるかな。あいつは受かったのかな」
「・・・・・・さあなぁ。メールしてみる?」
「・・・・・・ま、いいよ」
「そだね」
俺たちは2年生になっていました。
帰り道で偶然会うこともなくなり、結局、女の子の友だちが準2級に受かったかは分からずじまいでした。
さらに時は流れ、英検の2次試験の会場に俺はいました。
男の友だちは英検の申し込みに遅れるという失態を犯し、そこにはいませんでした。
やっと、1次試験に受かった俺はちょっとだけ緊張しながら、自分の番を待っていました。
しばらーく待って、ついに俺の番が来たときは緊張度は「ちょっと」で表現出来るものではありませんでした。
「Hello」
「へ、へろー」
「My name is ××.I'm pleased to meet you.」
「(・・・・・・?)な、ないすとぅーみーとぅー、とぅー」
「What's your name?」
「(???)あー、あー・・・・・・ゆあーねーむいず××」
「・・・・・・Please tell me your name.」
「あ!そーりー!まいねーむいず▽▽」
「Mmm・・・・・・」
緊張のあまり、「あなたの名前は何ですか?」と聞かれて相手の名前を答えてしまった俺はびくびくしながら試験の結果を待ったものです。
結果はなぜか合格で、ようやく俺の英検ライフは終わりました。
いつか、地元に帰ったときに2級にでも挑戦してみようかな、と思うのです。
中学から高校にかけて一緒に英検を受けてきた彼らとその場で会えるかもしれない、と少しだけ期待をしながら。
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俺は英検の資格を準2級まで持っています。
5級、4級、3級は全て1発で合格したくせに、準2級では3回もつまずきました。
ただ、勉強していなかっただけのことですが。
英検を受け始めたのは中学生の頃のこと。
当時、俺は英語だけ塾に通っていたのですが(それも「友だちの親がやっているから」って理由で)、そこで英検の受験を推進していたのです。
塾自体は小さいもので、受けるとなれば学校で受けなければいけませんでした。
その塾には特に親しい友だちが2人(そのうち1人は女の子でした)通っていました。
俺ら3人は塾に通っていたからなのか、よく英語の成績を競い合っていました。
そのせいか、3人とも英語の成績は抜群によく、それならばってことで英検を3人で受けることにしたのでした。
5級と4級は案の定、楽勝で3人とも1発で合格しました。
しかし、3級ともなれば、面接試験も含まれてくるので難易度も上がります。
男の友だちだけは3級で落ちてしまいました。
そして、それと同時に俺たちには中学校卒業が迫っていました。
もう中学生のうちに英検は受けられません。
そして、俺たちは高校へ進学しました。
俺の地元の中学生は卒業後、大体4つの進路に分けられます。
1つ目は自称進学校の一応、1番成績のいい高校。
とは言っても、並みの学力があれば入れます。
2つ目はそれより学力のレベルが落ちる工業高校。
ここは卒業後は就職を目指す人が行く高校で、資格の取得が主となります。
3つ目はほとんど勉強が出来ない人が行く高校。
この高校へ行く人はほとんどいません。
そして、最後は就職。
大体は最初に挙げた2つの高校へ進学します。
俺たち3人は結構勉強が出来たので、全員1つ目の高校へ行くものと思っていました。
しかし――
「え!?あいつ、○○高校行くの!?」
「そうらしいな」
「△△高校行くためにめっちゃ勉強していたじゃん!」
「何でだろうなー」
そう、女の子の友だちが2つ目の高校へ行くことになったのです。
こうして、2人と1人は進路が分かれてしまいました。
高校進学後はほとんど連絡を取ることもなかったのですが、たまに帰り道で会うので元気にやっているということだけは分かっていました。
そして、時は流れ、英検のシーズンがやってきました。
俺と男の友だちはせっかくなので受験することにしました。
受験の会場は高校で、俺は準2級を、友だちは3級を受けることにしました。
3級まで1発で受かっていた俺は準2級になめてかかり、敗北を喫しました。
友だちは1次試験は通ったものの、面接試験で落とされました。
友だちはそれですっかり萎えてしまい、次の英検はパスしました。
俺はというと、悔しかったのでもう1度受験することに。
そして、高校2度目の英検の日が迫っていました。
相変わらず大した勉強をしていなかった俺は前日になって相当焦っていました。
しかし、英検準2級といえば高校卒業時並の英語力が要求されます。
当日、げっそりしながら会場へ行った俺は1人の知り合いをそこに見ました。
別の高校へ行った女の友だちでした。
「・・・・・・あれ、何してんの!?」
「英検に決まっているでしょ」
「だって、ここうちの高校っしょ!?」
「ここじゃないと、受けられないのよ」
「はー、そうなのかー。久しぶりだなぁ」
「そうだねー。□□(男の友達)は?」
「3級でまた落ちてぐれちゃったよ」
「あ、そうなんだ。準2級って難しいの?」
「むずーいよ。っていうかよく受ける気なったなぁ」
「何か英検の告知見たら懐かしくなっちゃって」
「そっかー。皆で英語の勉強したもんなぁ」
「でも、受けるのはこれが最後だと思う」
「・・・・・・そっか。ま、頑張ろーや」
そして、試験は始まりました。
やっぱり、俺の出来はボロボロでした。
友だちはどうだったのか分かりません。
受験後、いつのまにか教室を後にしていたので。
時は流れ、不合格の通知が来ました。
「もしかしたら、あいつは2次試験受けているのかもなー」とか思いながら、再び英検のシーズンはやってきました。
男の友だちは再びやる気を取り戻し、受験することに。
俺も準2級を取るまではやめない気でいたので、一緒に受けました。
やっぱり、女の子の友だちは来ていませんでした。
友だちは3回目にして見事合格。
俺は1点差で不合格してしまいました。
「次は絶対受かるな!」
「俺も準2級受けるかな。あいつは受かったのかな」
「・・・・・・さあなぁ。メールしてみる?」
「・・・・・・ま、いいよ」
「そだね」
俺たちは2年生になっていました。
帰り道で偶然会うこともなくなり、結局、女の子の友だちが準2級に受かったかは分からずじまいでした。
さらに時は流れ、英検の2次試験の会場に俺はいました。
男の友だちは英検の申し込みに遅れるという失態を犯し、そこにはいませんでした。
やっと、1次試験に受かった俺はちょっとだけ緊張しながら、自分の番を待っていました。
しばらーく待って、ついに俺の番が来たときは緊張度は「ちょっと」で表現出来るものではありませんでした。
「Hello」
「へ、へろー」
「My name is ××.I'm pleased to meet you.」
「(・・・・・・?)な、ないすとぅーみーとぅー、とぅー」
「What's your name?」
「(???)あー、あー・・・・・・ゆあーねーむいず××」
「・・・・・・Please tell me your name.」
「あ!そーりー!まいねーむいず▽▽」
「Mmm・・・・・・」
緊張のあまり、「あなたの名前は何ですか?」と聞かれて相手の名前を答えてしまった俺はびくびくしながら試験の結果を待ったものです。
結果はなぜか合格で、ようやく俺の英検ライフは終わりました。
いつか、地元に帰ったときに2級にでも挑戦してみようかな、と思うのです。
中学から高校にかけて一緒に英検を受けてきた彼らとその場で会えるかもしれない、と少しだけ期待をしながら。
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by to_far_away_place
| 2005-11-17 22:17
| 日記